スーダンとエジプトの映画制作者が国連 AI for Good 映画祭で PixVerse Special Prize を受賞
世界中から寄せられた数千件の応募作品の中から選ばれた PixVerse Special Prize は、アルツハイマー病と向き合うある家族の経験に着想を得たAI映画『Another Day』に贈られました。
ジュネーブ、2026年7月17日 —— スーダン出身の映画制作者 Saif Eldin Hamza と、エジプト出身のクリエイティブプロデューサー Omar El Naggar が、2026年国連 AI for Good 映画祭において、アルツハイマー病、記憶、トラウマ、そして介護をテーマにした、極めて個人的なAI生成映画『Another Day』で PixVerse Special Prize を受賞しました。
授賞式は、国連 AI for Good グローバルサミット開催中の2026年7月9日にジュネーブで行われました。同映画祭には世界中から数千件の応募が寄せられ、10作品が最終選考にノミネートされた後、『Another Day』が PixVerse Special Prize に選ばれました。
Hamza にとって、この映画は自身の実体験から生まれたものです。4年前、彼の祖母がアルツハイマー病と診断されました。彼を育て、常にその人生に寄り添ってきた祖母は、次第に変わり始め、周囲の人々の生活をも変えていきました。
「病気が彼女を、そして家族全員の人生を少しずつ変えていく様子を、私はこの目で見てきました」と Hamza は語ります。「私は祖母のために、そしてアルツハイマー病とともに生きる大切な人を持つすべての人のために、この映画を作りました。この病気は、忍耐と思いやり、そして絶え間ない介護を必要とする、つらい病気だからです。この映画は、祖母への私からの手向けです。」
AIで描かれた、ある個人的な物語
『Another Day』は、アルツハイマー病とともに生きる女性 Souad の物語です。彼女は、過去に残された未解決の傷を通して現在を体験しています。時間や自己の感覚が薄れていく中で、時を刻む時計、一杯のお茶、一つの金の装飾品といった何気ない物が感情の引き金となり、彼女を記憶と現実の間で揺れ動かせます。
当初は混乱として始まった物語は、次第に母と娘の間の痛みを伴う対立へと変化し、アルツハイマー病が記憶だけでなく、自己認識、家族関係、そして介護をめぐる感情の世界にも影響を及ぼすことを浮き彫りにしていきます。
「この映画を見た方々に、アルツハイマー病が単なる記憶の喪失以上のものであることを、より深く理解していただけたらと願っています」と Hamza は語ります。「それは、人の自己認識を徐々に変え、周囲のすべての人に影響を及ぼす、過酷な病気です。アルツハイマー病とともに生きる方々には、何よりも私たちの忍耐、愛情、そして理解が必要です。彼らは忘れることを選んでいるわけではなく、負担だと感じさせられるようなことがあってはなりません。」
AIで映像世界を築く
コピーライター兼AIディレクターである Hamza が監督を務め、多方面で活躍するクリエイティブプロデューサー兼ビジュアルストーリーテラーの El Naggar が共同監督を担った『Another Day』は、すべてAI動画ツールを用いて制作されました。
両クリエイターにとって、AIは制作の近道としてではなく、新しい制作フレームワークとして活用されました。彼らは、演技、照明、カメラワーク、美術デザイン、感情の連続性といった従来の映画制作と同じ原則をもって制作に取り組み、それらの要素をAI生成のワークフローの中で再構築していきました。
「AIは、私たちの映画制作に対する考え方を根本から変えました」と Hamza は語ります。「最大の課題は、美しい映像を生成すること自体ではなく、キャラクター、照明、質感、演技、感情の反応がシーンからシーンへ一貫性を保ち続ける、統一された映像世界を維持することです。そのプロセスは、私たちをまだほとんど探求されていない新しいワークフローや創造的な解決策、制作技術の発見へと導いてくれました。」
PixVerse Special Prize について
2026年 AI for Good 映画祭には世界中のクリエイターから応募が寄せられ、エジプト、日本、イタリア、中国、タイ、ブラジル、韓国、ベルギー、スペインから10作品がコンペティションに選出されました。
「コンペティションに選ばれたすべての作品が優れており、今回の選考は本当に難しい決断でした」と、PixVerse 共同創業者の Jaden Xie は述べています。「私たちが『Another Day』を選んだのは、その映像的な緻密さと技術力に加え、アルツハイマー病とともに生きる家族が抱える感情面・介護面の課題を、深く人間らしい形で描いていたからです。この作品がこの問題への関心をさらに高めるきっかけとなることを願っており、Saif と Omar の今後のプロジェクトも引き続き応援していきたいと考えています。」
PixVerse Special Prize には、12か月間の PixVerse プレミアム会員資格、5万プラットフォームクレジット、グローバルなメディア露出、そして受賞した映画制作者への渡航費全額サポートが含まれ、両氏は2026年7月9日にジュネーブで行われた授賞式に出席しました。
「Omar と私にとって、この受賞は心からの感謝と誇りを感じる瞬間です」と Hamza は語ります。「私たちは、AI映画も従来の映画と同じように、力強い人間の物語と心を動かす感情を伝えられるということを証明したいという、同じ思いを共有しています。」
国連 AI for Good グローバルサミットでの PixVerse
PixVerse Special Prize は、2026年7月7日から10日にジュネーブで開催された同サミットにおける PixVerse のより広範な取り組みの一環です。2年連続の参加となる今回、PixVerse は最新のAI動画生成技術に関するワークショップを主催し、2025年から続くパートナーシップのもと、AI for Good 映画祭を支援しました。
ジュネーブでのこの取り組みは、語るべき物語を持つすべての人がプロフェッショナルな動画制作にアクセスできるようにするという、PixVerse のミッションを反映しています。2023年の設立以来、同プラットフォームは177の国と地域で1億5,000万人以上のユーザーを抱える規模へと成長し、初めて動画を作るユーザーから、プロの映画制作者、そして主流メディアではあまり取り上げられてこなかったコミュニティのストーリーテラーまで、幅広いクリエイターを支えています。
PixVerse について
PixVerse は、177の国と地域で1億5,000万人以上のクリエイターおよび企業に利用されている、グローバルなAI動画生成プラットフォームです。2023年に設立され、アジアと米国にチームを展開する PixVerse は、2026年にユニコーン企業となり、動画を人類の表現における共通言語にすることを目指しています。最新モデルの V6 は、カメラコントロール、キャラクターの演技表現、そしてマルチショットのネイティブな音声・映像生成において進化を遂げ、クリエイティブおよびビジネスの両分野で幅広い活用を可能にしています。2026年1月、PixVerse は世界初のリアルタイムワールドモデルである R1 を発表し、動画を無限に続く連続的でインタラクティブなストリームへと変貌させました。2026年7月のシリーズC追加投資を経て、PixVerse はゲーム、インタラクティブワールド、リアルタイムエンターテインメントの分野へと事業を拡大しています。
メディアお問い合わせ
Robyn Tan
media@pixverse.ai